経営者人事対談 > インタビュー記事一覧 > Vol.045 株式会社じげん(平尾丈氏・翠勇樹氏)

社員一人一人が希少性の高いピース 株式会社じげん(平尾丈氏・翠勇樹氏)

ニッチをつくのではなく、大手が構造的にできないことを探した

平尾:
当社は2009年に社名を「ドリコムジェネレーティッドメディア」から「じげん」に変更したのですが、その際にビジネスモデルをシフトしました。私はリクルート出身なのですが、リクルートさんでは出来ないことをやりたいな、と思ったのです。ニッチをつくのではなくて、彼らが構造的に出来ないことを探した結果、現在のようなビジネスモデルになりました。
もう一つ、今「時間をつなぐ」というコンセプトにチャレンジしています。結婚してから家を探す人もいるでしょうが、ニッチですよね。当社では家探しから引越し、プロバイダー探しまで時間を超えて関わることができるようにしていきたいと考えています。

樋口:
競合はいらっしゃるのでしょうか?

平尾:
 最近色々なところに取り上げていただけるようになり、弊社も少しずつ有名になってきたのでフォロワーは多いですが、実は弊社のビジネスは参入障壁が高いです。まず、会社の命とも言えるデータベースを提供してくださいと口説くわけですから、やはり1年くらいはかかります。また最新の情報を提供しなければならないので、10万件以上の情報数を毎日数回、全部更新するわけです。これにも相当テクニックが必要です。更に弊社はこれを成果報酬でおこなっています。これはよほど自信がないと出来ないことだと思います。ですからある程度規模がないと出来ないですし、一方で規模がある企業にはニッチすぎるので、参入が難しいのです。

久々にそのような鋭角を目指している会社さんのお話を伺ったので非常に興味深いのですが、御社にはどのような方々が集まっているのでしょうか。

翠:
私が入社したのは2年前ですが、その時期と人材の層は変わってきています。最近でいうと、20代でハイキャリアな方が多く、トップのコンサルティングファームや投資銀行の方など比較的戦略面に強い方が入ってきています。 

そんな人を採用されているのですか!どのように採用されるのでしょうか?

翠:
今当社で一番PR出来ることは、トップが採用にコミットしている点と「全員人事」という方針だと思います。例えばエンジニアを採用しようと思えば、エンジニア全員で口説きにいきます。社員全員で戦いに行った上で、私たちと一緒に働くことに興味を持っていただける方や仲間入りしたいという方に入社していただくという方法が響いているのではないかな、と思います。

平尾:
加えて、元気な会社さんが少ないこともハイレベルな人材が当社に興味を持っていただける一因だと思います。サーベイ目的でお願いしたGreat Place to Workでは中小企業部門で5位をいただきましたし、Deloitte Technology Fast 50 in JapanやDeloitte Technology Fast 500 in Asia Pacificに選んでいただいたこともあり、皆さんが探されている1社の中にようやく当社が入ってきたという背景もあるでしょう。上場企業の役員クラスの方も毎月5~6名くらいは当社を受けに来てくださいますが、未上場で伸びているこれからの会社を探している方が多いようです。当社は事業も組織もゼロベースで考えて動いていく、というメッセージを発信していますから、それを面白いと感じてくださる方も多いのではないでしょうか。