経営者人事対談 > インタビュー記事一覧 > Vol.034 株式会社テラスカイ(佐藤秀哉氏)

「自分の能力が会社の限界」にしたくない 株式会社テラスカイ(佐藤秀哉氏)


樋口:
IBMでの教えが現在の御社につながっているのですね。最後になりましたが、今後のビジョンがあれば教えていただけますか。

佐藤:
世間一般から見て誇れる会社を作りたい、尊敬される会社を作りたいと思っています。極論を言うと、社員が「いい会社に勤めてるね」と周りから言われる会社ということです。それは仕事の内容でもいいですし、待遇もあるでしょう。どんなコミュニティにおいても、「あの会社だったら信用がおける」と思ってもらえ、勤めている人がどこに行っても劣等感を感じることなく堂々と言える会社になるといいな、と思っています。もちろんそのような会社を作るのは時間のかかることですし、長い道のりになるとは思いますが、まず私の代では高く飛躍するための礎を築きたいと考えています。私自身は「私の能力の限界が会社の限界」という会社にはしたくありません。私はテラスカイの機能の一部である社長という役割を分担している一社員だと思っています。その機能をよりよく果たせる人がいればその人に代わることが組織にとって最も良いことだと思うのです。

社内で働いている社員の方々に対してはいかがでしょうか。

私自身は企業文化は中で働いている人たちが作っていくものだと思っていますので、あまりコントロールするつもりはありません。一番大切な基準はお客様がテラスカイという会社をどのように見ているかだと考えています。お客様から見て頼りがいがあり、お役に立てている会社を目指したいのです。「それを体現する起業カルチャーは何か」と聞かれると私は答えを持ち合わせていませんし、それは明確な答えがあるものではないとも思っています。ただし、誠実に社会と向き合っていくという姿勢だけは社員全員に持ってもらいたいです。IT業界は他の業界に比べると労働環境が苛酷です。労働集約型産業の割には頭脳労働を求められるという、相反する要素を持っている業界ですから。ですから自由に発想できるようにできるだけしめつけなく、自由に働いてほしいと思っています。

社員一人一人の個性と主体性を大切にすることが成果につながるのですね。本日は貴重なお話ありがとうございました。

ツイッター
http://twitter.com/#!/terrasato

CompanyData

株式会社テラスカイ

■会社名:株式会社テラスカイ
■代表者:代表取締役社長 佐藤 秀哉
■設立:平成18(2006)年3月
■所在地:〒101-0032 東京都千代田区岩本町3-9-17 スリーセブンビル9階
■URL:http://www.terrasky.co.jp
■事業内容 :
 クラウドに特化したシステム開発、及びソフトウェア開発